ささみの燻製、侮るなかれ。

ファッションを中心に、思ったこと

短歌

百グラム八十円の安い負の感情を持ちよって来たんだ
傷口を舐めあい流れ出る赤を閉じ込めて貼る半額シール
汚れてるまな板の上 手遅れの僕達は昨日を切り刻む
溶け出した皮膚剥き出しの醜さでずっとこのまま笑ってようね

干からびた絵筆で尚も塗り潰す建前なんて死んでしまえよ
パレットの中には僕がまだ夢を見ていた頃の藍色がある
なんとなく水を垂らして 溶け出したその藍色を口に含んだ
色水はなんの工夫もない味で とうに終わった夢を飲み込む